◆余談ですが・・・ ◆

器の「大きさ」「形」「色」「厚さ」についてご参考頂きましたでしょうか?

ではそれを踏まえまして・・・

「器」といえば「煎茶用」よりも「抹茶用」の方がよくメディアに登場しますね。
抹茶用の茶碗

 抹茶を飲む器は一般に厚手で口が広く大きな器が使われているのは御存じかと思います。(夏用の平茶碗など例外も有りますが)この事は、抹茶が熱いお湯で楽しむお茶である事と、味と共に香りも楽しむお茶である事をあらわしていると考えらえます。(茶を頂く際の様子を想像して下さい。器の中にほとんど鼻まではいってしまいます。このようにすると香りを外に逃さずに楽しめるのでしょう。)

平茶碗(夏茶碗)を使う時は、お湯も熱いものを使用せず、釜に「水をさして」温度を下げたものを使うそうです。季節にあわせてお茶を楽しむ工夫ですね。
平茶碗(夏茶碗)

奇抜な品を除けば、茶器を見た時に

    「この茶器は何故こんな形をしているのだろう?」

    「この器を作った人はどんな事を考えてつくったのかな?」

などと思いをはせる事も楽しいとおもいませんか?

この事はハンドメイドの高価な品に限らず、量産品であっても同じだと私は思っています。量産品の元になったオリジナルは人が使う人の事を考えて作ったものだと思いますので。


最後に

「器について」と題して長々と書きましたが、記憶の片隅にとどめて下されば十分です。自分のお気に入りの「お茶」が見つかって、その品が安心して頂けるような品であれば器についてはお好みでいいとも思っています。思い出のある器を大切に使って飲むお茶は美味しい物です。そして、皆さんが安心して楽しめるようなお茶をお届けするのが私の仕事だと思っています。

(ただし、急須にはこだわって頂きたいです。理由については急須の選び方をご参考の程を)
最近の私のお気に入りです。

お薦めの急須の大きさ以外の条件を満たした「一人用」の可愛い急須です。把手もこの大きさにしては長めで持ち易いのです。


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