「型」について

高資窯の喜多さん。

 手になさっているのは急須の「胴」の型です。

 高資陶苑は「鋳込み」の急須製作の先駆者といっても良い存在と聞いております。

 当初、急須のような複雑な形と常滑の土質は「型による製作には向かない」と言われていましたが、努力と研究の末に型による急須の製作が可能になったのだそうです。

ずらりと並ぶ「型」

「型」から胴の部分を取り出しています。

 型には「胴」「注ぎ口」「取っ手」「蓋」があり、各パーツが別室で組み立てられます。

これは「蓋」の型です。

 ちなみにどの部屋も、土の必要以上の乾燥を嫌う為かエアコンは使われていません。良い品の為には人は我慢するんですね。


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