今シーズンに見学させて頂いた茶工場の中で「蒸し器」をピックアップしてみました。お茶を作る工程は同じでも使用する機械(?)はこんなにも違います。ご参考下さい。 尚、蒸しの工程は非常に重要で、茶工場によっては30年間も蒸かし専門の人がいるそうです。
静岡は新茶もほぼ終盤を迎えました。(本山産地の最盛期は5/9〜5/11頃だった様です。)
まんぱち(せきれい釜)
手揉みの時に使用された物です。蒸している途中で「蓋」を叩くように開け閉めをしていました。この事で「圧力」を茶葉にかけているだとの事。(この効果の程は私には良く分かりませんでした。勉強しておきます。) |
一般的な共同工場の蒸し器
前述の「蒸かし専門」の人はこのような蒸し器でお茶を蒸かしています。
最新の蒸し器
大量の茶葉の処理が可能な大型の蒸し器です。最盛期はこのサイズの蒸し器が夜通し稼動しています。近年は共同工場の統合などにより、大規模な茶工場が各地で誕生しています。
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夜昼を問わずに蒸気をあげる大型機械。その様子を見ているとSF映画の「ブレードランナー」を思い出します。(私だけかな?)まさか、茶工場でSFを思い出すような事になるとは想像もしていませんでした。
茶工場の大型化は近年に始まったばかりです。そんな中で良い点や問題点などが明らかになりつつ有る様です。優れた人材が多い茶工場ばかりですので「山のお茶」の特色を引き出した良質な品を作り続けてくれることを切に祈ります。 |